maemo atomo

出産のまえもあともすべての女性のための助産師・理学療法士によるピラティススタジオ

2025.08.08
Column

産前産後の「リスク」って何?私たちの想い。

maemo atomoは、産前産後の「リスク」を減らすために活動しています。
では、産前産後の「リスク」って何なのか。
様々なリスクを目にしてきた私たちが見ている「リスク」についてご説明します。

産前産後の「リスク」って何?

まずは身体的なリスク。

妊娠高血圧症候群になったら。
赤ちゃんへの血流が悪くなり、成長が止まるかもしれない。最悪の場合には命に関わる。母体にも臓器障害や痙攣など命のリスク。

常位胎盤早期剥離になったら。
母体は大量出血で命を落とすリスクが。赤ちゃんにも、酸素も栄養も届かず命の危険が及ぶことがある。

妊娠糖尿病と診断されれば。
日常的に血糖管理をしなければならず、好きなものを好きな時に食べることが、赤ちゃんを危険な目に晒すかもしれない。

切迫早産と診断されれば。
突然、先の見えない安静生活を強いられるかもしれない。

不妊治療をすることになったら。
毎日注射を打ち、排卵日や通院スケジュールに生活を合わせる日々が続くかもしれない。

子宮脱になったら。
子宮や膀胱、直腸が腟の外に出てくるかもしれない。違和感や痛みに耐えながら日常生活を送ることになるかもしれない。

とても書ききれない、様々な身体的「リスク」。
そして、これらの身体的リスクは同時に、精神的,社会的な「リスク」も伴います。

「もしかしたら自分が死ぬかもしれない」
「赤ちゃんが死ぬかもしれない」
「健康な状態では生まれないかもしれない」
「好きだった仕事ができなくなるかもしれない」
「子供を持てないかもしれない」
「夫婦や家族、友人との関係が変わってしまうかもしれない」

「あの時こうしていれば」
「こんなお産になるなんて」
「子供と一緒に過ごせないなんて」
「子供を持つことなんて望まなければ」

恐怖や不安、後悔に押しつぶされそうになることがあります。

特別な人にだけ起こる、稀な出来事ではありません。
・妊婦の54.8%が何らかの産科合併症になること
・妊娠による身体の変化、出産、育児動作によりほとんどの女性が何らかの不調や疲労を抱えていること


産後うつは10人に1人以上の頻度で発症
産後うつで自殺をした母親は2年間で92名

こんなドラマみたいな出来事が、気持ちが、当たり前のように日常的に起こるのが産前産後です。

だからこそ私たちは、「運動」を提供しています。

私たちの想い。

産前産後の運動には、妊娠中のマイナートラブルの軽減をはじめ、妊娠高血圧症候群や糖尿病といった合併症の予防、産後の心身の回復など、多くの効果が期待されています。

しかし実際には、産前産後に安⼼して運動に取り組める環境は、まだまだ整っていません。

だからこそ私たちは、助産師と理学療法士としての知識や経験を最大限活かし、科学的根拠に基づいた安全で効果的な「運動」やその先にある「ケア」を提供しています。

妊娠・出産・育児は、人生の中でも特別で愛おしい時期。
しかしその一方で、身体的にも精神的にも、多くのリスクが伴います。

リスクはゼロにはできません。
それでも、減らすためにできることは確かにあります。

起こりうるリスクを正しく知り、自分らしい選択ができること。
迷いや不安が押し寄せるこの時期に、信頼できる専門家がそばにいること。

この愛おしい時期を、そのまま愛おしく感じられるように。

私たちは、そんな強い気持ちで、運動やケアを届けています。

#maemoatomo
#産前産後の運動

記事一覧